スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

 統計学勉強会

 統計学と疫学の勉強会を開いた。 内容としては文系出身で高校で統計学をやっていない編入生を対象に想定していた。 ただ、時間がないので高校の統計学と疫学の内容を2時間でやるというむちゃくちゃな詰め込みようになってしまった。 たぶん本当に統計学をやったことのない人にはやっぱり分からないものになってしまったと思う。
 疫学の授業の他の学生の反応を見ていていつも思っていたのだが、少なくとも一般生は全員理系で高校では数学Ⅲまでやったことにして入ってきているので本当は統計も出来ていて欲しいと感じる。 少なくとも、私が以前教えていたレベルでは、文系の学生の教養レベルは出来ていて欲しいのだが、うちのカリキュラムでは教養でも統計学をやらないので、文系の学生でも教養で統計学をやっている人にはクラス平均が負けていると思う。 そこで私も底上げをしようとやってみたのだが、時間のこともあり、あまりその目的は果たせなかったように思う。
 私がクラス全体のために出来ることといったらこれぐらいなものなので、今回統計学の勉強会を開いたのだが、やはり多くの人にはそこまで私がやる理由が分かりにくいという人が居るようだ。 他のクラスメイトは授業の内容をまとめたプリントを作って配っていたり、過去問をまとめていたり、その回答を作ったりしている人も居るわけだが、実際に希望者を募って授業をする人は居ないようだ。
 私が今回授業をしたのはいくつか理由があるが、東大生タイプの人間には全く理解されたためしがない。
 ひとつは今私が他人に対してやっていることは将来自分が受ける扱いだと考えるからだ。 いま、まだ私の持つ特殊技能が役に立つ内に先に恩を売っておきたいといったらちょっと違うけど、遠くもない感じだろうか。 私が給料をもらいながら(1時間ので6ドル)やっていたときにこの話を東大からきていた学生にしたら、アホかと笑われたが、私はあまり間違ったことをしているつもりはない。
 もうひとつは学問の場ではこのような知の再生産が義務だと考えているからだ。 たとえば数学の歴史を3万年とすると、今生きている数学者はその3万年間に数学に発展に人生をかけてきた人たちの成果をたったの数十年で学んでいるのだ。 この無茶を可能にしている奇跡が、このような知の再生産だと考えている。だからその知識を持つ人は少しでもその再生産に寄与するべきだと思っている。 
 どちらの考えも、別の東大生の同級生だった人に話したときは、自分がかなりの努力をして身に着けてきたものをやすやすと他人に譲るなんて馬鹿だといわれて、それ以降その人とは口を利いていない。
 でも今回うれしかったのは、勉強会の後で夕飯をおごってくれた友人たちが居たことだ。 仕事でやっていたときは、基礎統計学の授業を100人の高校教員の方々にしようが、数値解析を2.3人にチューターしようが1時間6ドルでやっていたので、そのような労働基準法に触れるようなところと比較すべくも無いが、共感してくれた人が居たということが何よりうれしい。
スポンサーサイト

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

プロフィール

猫又丸

Author:猫又丸
零細個人サークル、ねこたび研究所創立メンバー 所長兼第一研究室主任研究員。

カレンダー
07 | 2017/08 | 09
- - 1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31 - -
月別アーカイブ
最新コメント
最新トラックバック
カテゴリ
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。